八十八夜とは

5月2日頃
2月上旬の立春から数えて88日目のことです。
雑節のうちの一つ。

ザルの中に積まれた新茶の芽
Photo by 写真素材 足成

もともと暦注の雑節にこの日はありませんでしたが、渋川春海が貞享改暦のときに追加しました。

農事上で重要な節目の日

米という漢字をばらしたら八十八になることから、この日を目安に苗代の籾まきや田起こしをしました。

この時期には霜害もなくなるので(「八十八夜の別れ霜」「忘れ霜」「霜の果て」といわれます)、種まきや茶摘みにも好適な気候になる縁起のいい日とされます。

一番茶の茶摘みの最盛期に入り、八十八夜に摘んだお茶はとくに縁起が良くて栄養価が高く、飲むと長生きできると古くからいわれています。

緑茶の栄養

湯飲みに入った煎茶
Photo by 写真素材 足成

緑茶には、ビタミンA・C・E、カテキン、テアニン、カフェイン、ベータカロチン、食物繊維、γ-アミノ酪酸(ギャバ)、フラボノイドなどが含まれています。

緑茶に栄養成分が含まれていることを発見したのは、東京帝国大学理化学研究所の辻村みちよ教授。
高い緑茶のおいしい入れ方「60度前後の湯で1分間煮出す」方法だと、ビタミンCが残存することを証明しました。

続いて、カテキンとタンニンを取り出すことにも成功しました。
これらの功績で、辻村教授は日本初の女性農学博士になりました。

八十八夜古茶の湯加減ていねいに
及川 貞
せりせりと鎌研ぐ八十八夜寒
矢崎良子
八十八夜農に勤しむ老一徹
曽谷嗔泉