おせち料理といえば、重箱。
漆器だし、なんだか扱いが難しそうで敬遠しがちです。でも漆器って、意外に気軽に扱えるんですよ。

広げられた3段重のおせち料理
illustration by イラストAC/ Shrimpgraphic

重箱のサイズ 売れ筋は

家庭用の重箱を購入する場合、いちばんよく出る大きさは6.5寸(縦19.5cm×横19.5cm×高さ19.5cm)の三段重だそうです。

6.5寸の重箱の一段には、1合半から2合くらいのご飯が入ります。
だいたい3~5人分の分量です。

あとの二段におかずを入れると、だいたい6人分以上の料理が入っていることになります。

百貨店やネット通販などでおせち料理を注文する場合、一気に食べきらずに雑煮などと一緒に数回に分けて食べるなら、6.5寸は3~4人前くらいが目安になります。

重箱は小さいものや大きなものも売れてます

一人膳として4寸(縦12cm×横12cm×高さ12cm)、おせち料理の好きなものだけを詰められる5寸(縦15cm×横15cm×高さ15cm)もよく売れています。

また、8.5寸(25cm四方くらい)や尺0寸(30cm四方くらい)といった大型のものも売れています。
仕切りが付いているものが多いので、一段重としてオードブルのような使い方や、幕の内弁当の器として使われたりされます。

なお、重箱のサイズの表記はお店によってまちまちなようです。
たとえば同じ8.5寸でも、23cm四方のところもあれば26cm四方のところもあり…… 深さによっても入る分量が変わってしまいます。
購入の時にはくれぐれもご注意下さい。

もしも二段にするか三段にするか悩んだら、三段重がいいそうです。
多すぎると思えば一段使わなければいいし、広々と盛りつけたら三段でもいけます。

重箱の材質

漆塗りは外の温度を伝えにくく乾燥も防ぐので、おせちのような長期保存する料理を盛りつけるのにピッタリです。

本物志向でいくと、やはり重箱は木製で漆塗りです。
高級品は天然木を使い、漆塗りで蒔絵も付いています。

最近人気が出ていて気軽に使えるのは、木粉と合成樹脂の混合か、合成樹脂のみのものです。
塗りはウレタン塗りか漆塗りです。

紙製の重箱もあります。

重箱のお手入れ

漆塗りのお手入れは、洗うときは柔らかくキメの細かいスポンジで、やさしく洗って下さい。
ご飯粒がこびりついたときは、ぬるま湯をはってしばらく置いておきます(長時間にならないように)。

油汚れは薄めた食器用中性洗剤(CHARMY 泡のチカラ、キュキュット、ヤシノミ洗剤など)で。

洗い終わったら、水滴の跡が残らないようにすぐに柔らかい綿の布巾で拭きます。

上の写真のような、茶道具の手入れ用の布がいいそうです。

食器洗い乾燥機は、①高温の湯と風に当たると乾燥して木にひびが入る ②研磨剤入りの洗剤で傷がついてしまう ので避けて下さい。

収納は柔らかい紙か布に包んで、買ってきたときの箱にしまいます。
漆塗りは紫外線と乾燥に弱いので、押し入れが保管場所に適しています。

新しい漆器の匂いが気になる場合、米びつの中に数日間入れておくと匂いが抜けます。
また、漆塗りの色と艶を長持ちさせたいなら、中に入れるものは80℃くらいまでにして下さい。

合成樹脂でウレタン塗りのものは乾燥に強いので、冷蔵庫に入れてもだいじょうぶです。
耐熱温度によっては、食器洗い乾燥機に入れても構わないものも。

重箱の使い方

おせち料理用の重箱は「お正月から角を立てない」ことから角に丸みのあるものが選ばれます。
普段使いにもする現代は、モダンな角張ったものに人気があります。

近頃4寸の小さな重箱を買って、一人用の膳にする人が増えているそうです。

子どもの運動会やお花見の弁当に使うといった、昔ながらの使い方も見直されています。

いまはやりのデコ巻き寿司(デコ寿司・飾り巻き寿司)は、使い捨ての弁当容器よりも重箱の方が映えますね。
上の写真のような樹脂製でシール蓋付きのものなら、汁漏れも安心です。

重箱にデコ寿司やおにぎりをがっつり入れて使いたい場合、購入するときは深さにも気をつけて下さい。
浅いと、三角おにぎりに寝てもらうことに……

漆塗りでもシンプルなデザインのものは、サンドイッチやスイーツなどを入れてもおしゃれです。
せっかく購入したのだから、お正月以外にも使い回しましょう。