雑節のうちの一つ。
新暦6月11日頃にあたり、太陽が黄経80度の点を通過する時を指します。

淡い赤紫と青紫の混じった紫陽花
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「つゆいり」「ついり」ともいいます。

暦の上では夏至を中心にした約30~40日間を梅雨としますが、実際の梅雨とは直接関係がありません。

旧暦では、芒種のあとの最初の壬の日(立春から127日目)を入梅とし、小暑のあとの最初の壬の日を梅雨明けとしていました。

田植えの時期を見極めることは農家にとって重要なことなので、江戸時代の暦学者は入梅を正確に知ろうと苦心していました。

しかし、実際の入梅と旧暦での入梅がなかなか一致しないので、西川如見は「農家たる者、暦に頼るな」と呼びかけたりしています。

「入梅」の名は、梅の実が熟す頃に雨季に入ることからきています。

また、カビが生えやすい時期になったことから「黴雨」と呼ばれるともいいます。

樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ
日野草城
芭蕉の葉大きく揺れて梅雨に入る
中川正子
入梅や小鳥に重き下瞼
相原左義長