漆器を買ってきたら

漆器は陶器や磁器よりも繊細なので、とくに心配りをします。

金の蒔絵が蓋に描かれた漆の汁椀
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買ってすぐの漆器は汚れているので、高めの温度の湯で洗い流します。

特有のにおいが気になるときは、米びつに入れておくととれます。
すぐに使う場合は、米のとぎ汁にくぐらせるか、酢水を含ませたガーゼなどで拭くと多少ましになります。

料理を盛りつける前の注意

上等な漆器の汁椀を使う前には、ぬるめの湯で器を温めておきます。
突然熱い汁を注ぐと、変色したりシミができてしまうことがあります。

漆器を長持ちさせるために、中に注ぐ汁の温度は80度くらいまでにしておきます。

漆器を使ったあと

使ったあとはぬるま湯を使って、1枚ずつ丁寧に洗います。

長時間汚れた水につけ込んだり、ほかの陶磁器と一緒にして傷を付けたりしないよう、真っ先に洗います。

洗ったあとは柔らかい布で拭いて、さらに乾いた布巾で清め拭きをします。

漆器を収納するとき

めったに使わない上等な漆器は、ひとつひとつ柔らかい和紙に包みます。

重ねて収納する場合、蒔絵が描かれているものはとくに注意して包みます。

その上からうこんの成分を染み込ませた「うこん布」で包み、桐箱に収納し、真田紐でしばっておきます。
「うこん布」は防虫の効果があります。

収納場所は、直射日光が当たらず、あまり乾燥しないところにします。
押し入れが適しています。

重箱のように年に1度しか使わないものは、ときおり取り出してぬるま湯で洗い、水分の補給をします。
また使う前にも洗ってから拭きと、清め拭きをしておきます。

漆器を普段使いにする

このように漆器は傷や温度に関してはデリケートです。

しかし、何度も塗りを繰り返されて固まってできた皮膜(漆膜)は、防水性と防腐性があります。
そのため酢やアルコールに耐性があります。
だから、おせち料理のような保存食に用いることができます。

とびきり上等なものではなく、そこそこ質の良いものを買って普段使いにすると、使うごとに色合いが良くなって味わいが出てくるのが漆器です。