年越しそばとは

大晦日や節分の夜に食べられるそば。

鶏肉、紅白のかまぼこ、小松菜ののった年越し蕎麦
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「みそかそば」「年取りそば」ともいいます。

戦前ごろまで、庶民にとって「米の飯」は貴重でした。
麦や雑穀が主食、芋や野菜が食生活の中心であった当時、餅やそばはご馳走でした。
そのご馳走のそばを、「ハレ」の日を前日に控えた大晦日や節分に食べたのが、年越しそばだったのだそうです。

立春を正月としていた旧暦では、節分は大晦日にあたります。
江戸時代には関西の一部に、節分にも年越しそばを食べる風習があったそうです。

なぜ、年越しに蕎麦なの?

年越しそばの由来にはさまざまな説があります。

  • 1年の締めくくりに、一同揃ってそばで祝うから。
  • 江戸川柳の『俳風柳多留』の「晦日そば残った掛けはのびるなり」という句から、毎月末の掛け取り(集金人)は大晦日には集金に見切りを付けて店に帰り、皆でかけそばを食べたことから。
  • 「細く長く」から、家運・寿命が細く長く続くようにとの縁起担ぎ。
  • 「傍から金銭を掻き込む」から、集金が具合良くはかどるようにとの縁起担ぎ。
  • 金箔屋はそば粉で箔を延ばし、金銀細工屋はそば団子で金銀の粉を吸い付け回収してそれを食べたことから。
  • そばは五臓六腑のかすを掃除するから。
  • 畑に生えているそばは、風雨に当たっても起き直るから。

などいろいろです。

香川発 「年明けうどん」

「うどん県」を標榜している香川県でも、年越しそばは食べられます。
平成22年(2010年)の四国学院大学の学生による調査では、年越しにそばを食べた人は43%、うどんを食べた人は22%、両方食べた人は25%でした。

平成20年(2008年)から、本場さぬきうどん振興協議会では「年明けうどん」の普及活動を行なっています。

白いうどんに何か紅色(梅干し、かまぼこ、トマト、にんじん、紅ショウガ、海老など)をのせて元日から1月15日までの間に食べ、その年の幸せを祈りましょうというものです。
レシピは、紅色のものがのっていれば、冷たくても温かくても自由です。