冒頭の言葉
四季が豊かで水資源に恵まれた国である日本は、『日本書記』に「豊葦原千五百秋瑞穂国(とよあしはらのちいほあきのみずほのくに)」、瑞穂の実る豊穣な場所と記されています。
日本は農耕を中心とした国であり、人々の生活上でのしきたりや行事もまた農耕を中心に据えて発展しました。
昭和の高度経済成長期以降、生活の欧米化や産業構造の変化に伴い、しきたりや行事が受け継がれにくくなってきました。
家族や地元から離れて暮らす人が増え、地域や先祖からしきたりや行事を教わる機会が減少してしまったからです。
しかし昨今、効率一辺倒の暮らしの中で、四季に育まれた日本の豊かな精神性に気づく人が増えてきました。
明治に入るまで使用されていた「旧暦(太陽太陰暦)」を見直す人が増えたのもその現れです。
しきたりや行事は、日本人の精神性から生まれた生活の知恵です。
知っておくと人付き合いの潤滑油として、とても心強いものです。
このサイトでは、四季とともに発展した日本の行事やしきたりを取り上げていきます。
必要に応じて、ご覧いただけたらと思います。