耳の日とは

3月3日

コミュニケーション器官としての耳の重要さの認識と、難聴や聴覚に障害のある人への理解を深めるため、昭和31年(1956年)に日本耳鼻咽喉科学会が制定しました。

耳の診察を受ける男の子
illustration by イラストAC | はりうー

弘化4年(1847年)のこの日は、世界初の実用的電話の発明者で、聴覚障害者・児の教育にたずさわったアレクサンダー・グラハム・ベルの誕生日です。

都道府県単位で、耳の聞こえ方で悩む人のための相談会を行なったり、耳の病気や耳の大切さについての啓発イベントを行なったりします。

耳の構造

耳の構造図
illustration by フリーメディカルイラスト図鑑

耳は、耳の穴(耳介)から脳神経までの間を3つに分けます。

耳介から鼓膜までを、「外耳」といいます。

鼓膜から、鼻の奥へつながっている耳管・音の振動を増福させる耳小骨までが、「中耳」です。

「内耳」は、音を信号に変換して神経に送る蝸牛と、平衡器官である三半規管、耳石器からなります。

伝音難聴

外耳・中耳に何らかの原因で障害が起きたことにより、音が小さく聞こえるのが「伝音難聴」です。

これはおもに、慢性中耳炎で鼓膜に穴が開いていたり、滲出性中耳炎で中耳に液体(滲出液)が溜まるなどすると起こります。

伝音性難聴の多くは、治療によって聞こえを回復させることができます。

感音難聴

内耳の蝸牛に何らかの原因で障害が起きたことにより、音が聞こえなかったり、音が歪んで聞こえたりするのが「内耳性難聴」です。

内耳より奥の、脳へつながる神経に何らかの原因で障害が起きたことにより、音は聞こえるけれど言葉が聞き取れない症状があるのが「後迷路性難聴」です。

この2つを合わせて、「感音難聴」といいます。

これには加齢によって起こる老人性難聴や、急性音響性難聴(ヘッドホン難聴・ロックコンサート難聴)などがあります。

感音難聴のうち、急に悪くなった急性難聴や突発性難聴など治せるものがありますが、徐々に悪くなった老人性難聴や先天性の感音難聴は治癒は不可能とされています。

しかし、補聴器によって聴覚の改善が認められない人も、人工内耳を手術によって装用して訓練すると、補聴器を使うのと同じように音を聞くことができます。