神社などで聖域の結界として貼られている注連縄に、飾りの付いたものをさします。
標縄・七五三縄とも書きます。

木の玄関に付けられた牛蒡注連の注連飾り

神社だけでなく一般の家庭も、正月には年神さまが来ているので聖域です。
結界を作って、災いをもたらす禍神が家の中に入ってこないようにします。

かつては、年神さまがやってくる明きの方(恵方)は避けて、家の周囲に注連飾りを張り巡らせました。
今では簡略化されて、門・玄関・床の間・神棚などに付けられます。

農村部では注連飾りは各家庭で作られましたが、都市部では年の市やホームセンターなどで購入します。

地域によって、形や装飾に付けるものが異なります。
東日本では、「玉飾り」といって、太い注連縄を輪にして、いろいろな縁起物を飾ります。
西日本では、「牛蒡注連」といって、ごぼうのような形の注連縄に裏白・橙・譲り葉・紙垂などを飾ります。

注連飾りを付けている期間を注連の内といい、松の内と同じ期間です。

注連飾りは門松や鏡餅と同様、12月29日に飾ると「九松(苦待)飾り」、31日に飾ると「一夜飾り」と呼ばれて、縁起が悪いとされます。

外すのは、地域によって1月6日か10日か14日と異なりますが、どこも小正月に焚き上げをします。

燃やすことのできない素材でできている飾りは、外して白紙に包み、塩で清めてから自治体の処分方法に従います。

三重県伊勢・志摩地方では注連縄に「蘇民将来之子孫家門」と書かれた札を下げて、1年中飾っておきます。