普段使いの食器の陶磁器。
違いがわかり難いものもありますが、特徴をおさえておけばすぐに見分けられます。

職人がろくろで土を成形している手元
Photo by Pixabay

陶器

陶器の特徴
水漏れを防いだり強度を上げるために、釉薬をかけて高温で焼き上げています。
そのため外面がガラス質で被われたようになっています。
釉薬や産地の土の違いによって、できあがりはさまざまになります。
原料
陶土(粘土)。
全体に土の色があり、柔らかな感じがします。
陶器のことを土物(つちもの)ともいいます。
高台の色
釉薬がかかっていないので、じかに土が見えます。
指ではじいてみると
鈍い音がします。
見込(器の内側)
色や釉薬の流れ具合がさまざま。
釉掛けや装飾で変化を出すことが多いです。
器体と釉薬・上絵
全体的に厚くぽってり。
磁器のように模様が描かれているものもありますが、外見はぽってりしているので違いがわかります。
高台
一番見分けやすいのがここ。
陶器はじかに土の色が出ます。
白泥をかけて「白化粧」をほどこしているものもありますが、それでも土の色が出ます。
主な陶器の産地
会津本郷焼、益子焼、笠間焼、瀬戸焼、美濃焼、萩焼、唐津焼、薩摩焼など

磁器

磁器の特徴
比較的技術が新しく、軽くてじょうぶ。
藍色で下絵を描いた染付や、鮮やかな色合いで上絵を描いた色絵磁器などがあります。
原料
陶石。
白く固い感じがします。
磁器のことをしろものともいいます。
高台の色
釉薬がかかっていないと、石っぽい白色。
指ではじくと
金属質の音がします。
見込
透明釉薬が均一にかけられています。
染付などで外側がシンプルなときは、見込に絵などが描かれます。
器体と釉薬・上絵
染付・透明釉をかける前に下絵を描きます。
上絵・本焼きしてから、上絵の具で絵柄を描きます。
ほかに青磁・白磁などがあります。
高台
白色。
ここに釉薬ががついていると、焼成中に棚板にくっついてしまうので、窯入れの前に必ず釉薬は拭きます。
主な磁器の産地
有田焼(伊万里焼)、九谷焼、京焼、砥部焼など

陶磁器の名前の多くは、①産地または作家名、②技法、③文様、④形といった要素で付けられます。
たとえば国宝「仁清色絵雉香炉」は、「仁清」(名前)、「色絵」(技法)、「雉」(文様、図柄)、「香炉」と並んでいます。