立秋(りっしゅう)
二十四節気のうちの一つ。
新暦8月8日頃で、旧暦七月(申の月)の正節です。
太陽が黄経135度の点を通過する時を指します。
「秋の立つ日」なので、暦ではこの日から秋が始まります。
「暑中見舞い」ではなく、「残暑見舞い」を送ります。
中国の五経の一つ『礼記』月令には、この日に天子は群臣を率いて西郊に赴いて秋を迎え、軍帥・武人を賞したとあります。
秋とはいえ、まだまだ、むしろこれから暑さが厳しくなる時季です。
高知県四万十市の江川崎で41.0度の最高気温(当時)が観測されたのは、平成25年(2013年)8月12日でした。
しかし雲などに、わずかながら季節が進んだ気配が感じられます。
俳句の季語で立秋の朝のことを「今朝の秋」「今日の秋」といいます。
そよりともせいで秋たつ事かいの
上島鬼貫
来る秋のことわりもなく蚊帳の中
夏目漱石
秋たつや川瀬にまじる風の音
飯田蛇笏