春分(しゅんぶん)
二十四節気のうちの一つ。
新暦3月21日頃で、旧暦二月(卯の月)の中気です。
天球上の太陽の通り道「黄道」と、地球の赤道を天球にまで延ばしてできた線「天の赤道」との交差点は2点あります。
そのうちの1点が春分点、もう1点が秋分点です。
春分は太陽が春分点の上に来た日のことです。
この日は昼夜の時間がほぼ等しく、太陽は真東から昇って真西に沈みます。
昼夜の区別は、日の出と日の入りの時間を基準とします。
旧暦では春分を1年の始まりと考えてきました。
また、春分は彼岸の中日にあたり、「暑さ寒さも彼岸まで」といわれます。
この頃には寒さはようやくおさまりはじめて、暖かい日が増え、辛夷や白木蓮などが花をつけます。
春分のおどけ雀と目覚めけり
星野麥丘人
春分や呆じてゐたる渕の龍
鈴木竜骨
春分の日なり雨なり草の上
林 翔