陶磁器の食器は毎日使う物なので、どうしても扱い方が荒っぽくなってしまうものです。

R0014617
R0014617 / salchu

今より少していねいに扱うと、気に入った柄の皿から割れてしまう、なんて悲しいことも起こりにくくなりますよ。

買ってすぐ

もしも高台の底にざらつきがあったら、砥石や細かいサンドペーパーで磨きます。
こうすると、底のざらざらでテーブルに傷を付けることがなくなります。

購入したての器はかなり汚れています。
熱めの湯で洗い流し、器の内側も外側もスポンジやたわしなどで軽くこすり洗いをします。

土物(陶器)は、使う前に鍋にたっぷりの水と一握りの米を入れて、約30分間煮沸します。
冷めたら水洗いして、しっかり乾燥させます。

土鍋・行平の使い始めは、水を張って小麦粉を入れて煮沸します。
こうすると小麦粉が細かなひびの間を埋めるので、水漏れ防止になります。
このとき、火に掛ける前に外側の水を完全に拭き取っておいてください。

においが気になる場合は、野菜くずを煮込みます。

陶磁器に必要な湯治

料理を盛りつける前に、器に水を張っておきます。

その次に、温かい料理を盛る前にぬるま湯を張ってであたためておくと、汁や油が土に染み込まなくなります。
(これを湯湯治ゆとうじといいます。)

冷たい刺身などは氷水で冷やしておくと、魚の匂いが染みつきにくくなります。
(水を張ると水湯治、氷水を張ると氷湯治といいます。)

これらの湯治をしておくと、もしも汁や油、匂いがついたとしても洗うとすぐに落ちます。

備前焼のような釉薬を使っていない素朴な陶器は、使う前に10分間以上は水につけておきます。
料理を盛りつける前に、乾いた布でさっと拭きます。

木の器も水気を吸わせてから用います。
こうすると、汚れやにおいが染みつきにくくなります。

長く使うための注意点

器の内側に上絵が描かれているものには、酢の物を盛りつけるのは避けます。
変色する恐れがあるので、使ったら早めに洗って酢を落とします。
萩焼も同様に。

また、色絵・金彩・銀彩のものは電子レンジでは決して使わないでください。
パチパチと火花が飛んで、金や銀の色が黒ずんでしまいます。

金彩・銀彩のものは、酸化して黒ずんできます。
その場合、銀磨き用の布やクリームで磨きます。
収納のときは酸化防止のため、柔らかい布などで包んでから空気に触れさせないようにします。

洗い方

食器を洗うアライグマ
illustration by イラストAC | まよままん

油ものを盛りつけたとき以外は、なるべく洗剤を使わないようにします。
普通のものはぬるま湯で、油ものは熱めの湯で手早く洗ってください。

食器洗い器は使わないでください。
とくに大切な器は、手で汚れの落ちを確かめながら洗います。

収納はよく乾かしてからにしてください。
よく水を切り、乾いた布巾で拭き取ります。
乾燥が不充分だとカビが生えてしまうのでご注意を。

乾燥機は避けた方が無難です。

茶渋や黒ずみが気になる場合、漂白剤にしばらく付けておきます。
ただし、上絵付けのものや金銀彩のものは変色する可能性があるので、漂白剤は使えません。

保存方法

収納のとき、陶器と磁器を重ねてはいけません。
陶器の高台が磁器にあたって、磁器に傷を付けてしまう恐れがあります。
やむをえず重ねるときは、間に布巾か和紙を挟みます。

5枚一組などの器は同じものばかり使わずに、ひと揃いが同じように古くなって変色するように、順繰りに使います。

とくに上等な器はひとつひとつ和紙で包み、元入っていた箱に戻して隙間を新聞紙で埋めて安定させて収納します。