お屠蘇って何?

正月三が日に邪気を払うために飲む、屠蘇散を浸した酒やみりんのこと。

南天の絵柄の漆器の屠蘇器四つ揃え
Photo by 写真素材 足成

屠蘇散とは、「屠蘇延命散」ともいい、中国の三国時代の名医である華佗により処方された霊薬といわれます。

現代のものは一般的に山椒・防風・肉桂・桔梗・白朮(びゃくじゅつ)・細辛・乾薑(かんきょう)などの薬草を調合して、紅色の絹袋に入れています。

現代では薬局などで市販されていて、大晦日から浸けて準備します。

飲み方に決まりはあるの?

屠蘇器は床の間に置いておきます。
銚子を向かって右、杯は左にします。

杯に注ぐときは、飲む人の右側から注ぎます。

飲む順番は年少者からで、男性は杯を片手で受け、女性は両手で受けます。

正式には、3段に重なった大中小の杯を3杯とも飲むものですが、上の小さな杯1献だけでいいようです。

三三九度のように分けず、一気に飲んでしまいます。

これは儀礼的な酒なので1杯だけ飲み、あとは普通の酒を飲みます。

お屠蘇はいつから飲まれているの?

中国では唐の時代に飲まれるようになり、日本には平安時代初期に伝わりました。
『公事根源』に嵯峨天皇の御代に始められて、大変めでたい効能があるから年の初めに飲むと記されています。

宮中では、典薬寮が調合して酒に浸したものを天皇に献上しました。
お屠蘇は3杯あってそれぞれ調合の内容が違い、1杯目は屠蘇、2杯目は白散、3杯目は度嶂散といいました。

当時の貴族は屠蘇か白散を飲み、室町幕府は白散、江戸幕府は屠蘇を飲みました。

これが庶民にも広まりました。