防災とボランティアの日
阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)
1月17日。
平成7年(1995年)のこの日の午前5時46分に発生した阪神・淡路大震災によって、日本で災害時のボランティア活動が社会的に大きく見なおされ、「ボランティア元年」といわれました。
淡路島北部の明石海峡を震源とし、最大震度7(マグニチュード7.3)を観測して兵庫県の阪神地区と淡路島北部に甚大な被害が発生しました。
これを踏まえ、
災害時におけるボランティア活動及び自主的な防災活動についての認識を深めるとともに、災害への備えの充実強化を図ること
を目的に、平成7年(1995年)12月15日に制定されました。
防災とボランティアの日は毎年1月17日、防災とボランティア週間は1月15日から1月21日です。
どうやってボランティアをするか
地震や水害などの大規模な災害に遭った人に力を貸したいと思った場合、どうすればいいのでしょうか。
「災害時のボランティア活動の実践コース」 総務省消防庁からの情報です。
被災地に行く前に
居ても立ってもいられなくなり、一刻も早く手助けしたいと思っても、少し待って下さい。
災害発生直後の被災地は混乱しており、人命救助が最優先でボランティアを受け入れる余裕がありません。
受け入れ態勢ができるまで、テレビ・ラジオなどで情報を収集します。
同時に、自分のための準備をします。
食料は最低3日分。調理をせずに食べられる物を。
懐中電灯やラジオ、寝袋、健康保険証のコピー、雨具、地図などが必要です。
現地にはボランティア用の寝る場所や食料はない、と考えておきます。
また、必須ではありませんが、不測の事態のためにボランティア保険に入っておきます。
地元の社会福祉協議会に問い合わせると、加入の手続きができます。
被災地の中での活動
現地に到着したら、まず社会福祉協議会などに設置されているボランティアセンターに行きます。
そこで、現状について把握し、自分の力をどこで発揮できるかを確認します。
避難所の中では、救援物資の仕分け・運搬、炊き出しや湯茶の提供、高齢者の話し相手や子どもの遊び相手などいろいろな手助けが必要です。
安全が確認できてから、被災者が自宅から日用品などを持ち出す手伝いもあります。
被災して時間が経ってからの活動
復旧が進んで自宅に戻ることができるようになると、壊れた家屋の修理や、使えなくなった家具の運び出しなどにボランティアの力が必要です。
被災者が仮設住宅や復興住宅に移り住むようになると、安否確認を兼ねてお茶会などの気分転換になるイベントを催したり、高齢者の話し相手や子どもたちに勉強を教えるなどのボランティアが必要になります。
買い物や通院をする人の介助も、ボランティア活動です。
このように、ボランティア活動は災害発生以降、長期間にわたって必要とされます。
しかし、自分の思い込みだけで勝手に行動する人、ひとつひとつ指示を仰がないと動けない人は迷惑になります。
被災地の外でのボランティア活動
被災地でのボランティア活動に対する、資金や資機材の提供があります。
被災地へ救援物資を送るのもボランティア活動です。
被災地から発信される、必要な物資の情報に沿ったものを送ることが重要です。
また、送る際には箱の表に物資の内容を明記します。
togetterに東日本大震災の経験から、「被災地いらなかった物リスト」と「みなさんの震災時に役に立ったもの」がまとめられています。