日付と一緒に先勝・友引なども書かれているカレンダーの写真
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六曜(ろくよう)とは

大安・友引などで親しまれている六曜は、中国の六壬時課(りくじんじか)という時刻の占いを日本風にアレンジしたものです。

いわゆる「暦のお日柄」といえば、暦注の六曜をさすくらい、ポピュラーな存在です。

六曜の歴史

六曜は鎌倉末期から室町時代にかけて、日本に伝来したと考えられます。
時刻占いである六壬時課と区別して、日の占いであることを表わすために、元禄・正徳年間(1688~1715年)に現在の順序に変わり、享和・文化年間(1801~1817年)に今の形に落ち着きました。

誰が日本風にしたのかはわかっていません。

当時は民間で発行される暦に雑多な占いの一つとして記載されていて、おもに勝負事や投機的なことに用いられていたようです。

明治6年(1873年)に太陽暦が採用されてこれまでの庶民に親しまれてきた暦注が事実上廃止され、官暦に吉凶の暦注が載らなくなりました。

そこで出版された庶民のための「お化け暦(偽暦)」に六曜も記載され、ごく一部の人しか知らなかったものが一気に知れわたりました。

そして、第2次大戦後に大流行して、現在に至ります。

六曜の意味

六曜は「六曜星」の略です。

明治6年に太陽暦に変わると、日曜日・月曜日・火曜日・水曜日・木曜日・金曜日・土曜日の「七曜」が普及し始めました。
混乱を防ぐため、六曜ではなく六輝(ろっき)と呼ばれることもあります。

以下は市販の運勢暦に書かれている、六曜の吉凶です。
内容が少し違うので、土御門神道系の暦に書かれている吉凶も併記しておきます。([]内)

先勝(せんかち せんがち せんしょう さきがち)

急ぎ事・願い事・訴訟などに用いて吉。
午後からは凶です。

先んずれば即ち勝つ、の意があります。
もとは速喜(そっき)・則吉(そくきつ)と書かれていました。

[午前は吉、午後は凶、急いで吉]

友引(ともびき ともひき ゆういん)

午前と夕刻は吉ですが、正午(昼頃)は凶。
とくにこの日に葬儀を行なうと、死者の道連れにされるといわれます。

古くは何事も勝負の付かない引き分けの日、とされていたようです。
もとは留連(りゅうれん)・流連(りゅうれん)と書かれていました。

[午前は利益なく夕刻吉]

先負(せんまけ せんぶ せんぷ さきまけ)

控えめに静かな事に用いるのがよい。
午前は凶で、昼を過ぎて午後は吉。

先んずれば即ち負ける、の意があります。
もとは小吉(しょうきち)・周吉(しゅうきち)と書かれていて、大吉に次ぐ良い日だったようです。

[平静を守って吉 午後は吉]

仏滅(ぶつめつ もつめつ)

凶日。祝い事や祭り事には用いられず、開店や移転も忌み禁じられる日です。
この日に病むと長患いになるといいます。

もとは空亡(くうぼう)・虚亡(きょぼう)と書かれていたものが天保年間には物滅(もつめつ)に変わり、これが転じて現在の仏滅になりました。

仏も滅んでしまうくらいに最悪な日といいますが、お釈迦さまの命日とはまったく関係がありません。

[吉凶なし]

大安(たいあん だいあん)

婚礼、旅行、建築、移転、開店など万事に障りのない吉日です。
とくに祝い事や祭り事に吉です。

大いに安し、の意があります。
もとは泰安(たいあん)と書かれていました。

[吉日にて万事進んで良し]

赤口(しゃっこう しゃっく せきこう じゃっこう しゃくくち せきぐち)

何事も用いるのを慎むべき凶日。
正午頃のみ吉ですが、とくに祝い事や新しい事は避けます。

火の元に注意し、「赤」が血を連想することから刃物を扱う職種の人は注意するべき日といわれます。

赤口は六曜の歴史の中で唯一、変遷がありません。
始めから吉凶も呼び名もこのままです。

[正午は吉、前後は大凶なり]

六曜は暦として使えます

六曜の日取りは旧暦(1ヶ月を月の満ち欠けで区切る)で決まります。

  • 正月・七月の朔日を先勝とする
  • 二月・八月の朔日を友引とする
  • 三月・九月の朔日を先負とする
  • 四月・十月の朔日を仏滅とする
  • 五月・十一月の朔日を大安とする
  • 六月・十二月の朔日を赤口とする

上のルールにより、旧暦の元日は先勝に決まっています。
以降、二日は友引、三日は先負、四日は仏滅、五日は大安、六日は赤口、七日は先勝……と機械的に当てはめていきます。
こうして旧暦一月二十九日は大安になり、二月は赤口と先勝を飛ばして友引から始まります。
旧暦二月三十日は先勝になり、三月は友引を飛ばして先負から始まります。

この六曜の繰り方に従うと、旧暦では必ず毎年同じ日が同じ六曜になります。

下の表は、六曜の早見表です。
たとえば、旧暦十月十日の六曜が知りたい場合。

下の段の「旧暦の日」の10日を上に見ていって、「四月・十月」の列と交差した「先勝」が旧暦十月十日の六曜です。
この日は毎年必ず先勝です。

旧暦月 六曜
一月・七月 先勝 友引 先負 仏滅 大安 赤口
二月・八月 友引 先負 仏滅 大安 赤口 先勝
三月・九月 先負 仏滅 大安 赤口 先勝 友引
四月・十月 仏滅 大安 赤口 先勝 友引 先負
五月・十一月 大安 赤口 先勝 友引 先負 仏滅
六月・十二月 赤口 先勝 友引 先負 仏滅 大安
旧暦の日 1日 2日 3日 4日 5日 6日
7日 8日 9日 10日 11日 12日
13日 14日 15日 16日 17日 18日
19日 20日 21日 22日 23日 24日
25日 26日 27日 28日 29日 30日

「(旧暦)十月十八日に遊びに行くよ」と言われた場合。
旧暦十月十八日は先負です。
その人の訪問は午後だと見当が付くので、こちらはそれに合わせて準備することができます。

六曜は字面から吉凶がわかりやすいことに加えて、暦として使い勝手がいい。
この点が、太陽暦採用後に「官暦」からなくなっても「お化け暦」の中で生き残った理由かもしれません。