小寒(しょうかん)
二十四節気のうちの一つ。
新暦1月5日頃で、旧暦十二月(丑の月)の正節です。
冬至から15日です。
太陽が黄経285度の点を通過する時を指します。
あと半月後にやってくる大寒よりは、比較的寒さがましな時期です。
北風が吹いて空気が乾燥し、火災にいっそうの注意が必要です。
この日から「寒の入り」となり、寒中見舞いが出されたりします。
節分までの30日間が「寒の内」で、寒さが厳しい時期です。
寒の内についた餅はカビが生えにくく保存がきくといわれます。
小寒から4日目を「寒四郎」と呼び、麦作の厄日とされています。
この日の天候によって、その後の天候や収穫に影響が及ぼされると信じられてきました。
小寒から9日目は「寒九」といい、この日に雨が降るとその年は豊作となると信じられ、農家に喜ばれました。
またこの日に汲んだ水は「寒九の水」と呼ばれ、薬になるといわれる寒中の水の中で、もっとも身体によいとされます。
武道などの寒稽古が始まるのもこの時期です。
「寒い」という言葉は俳句では冬の季語で、骨身にこたえるほど厳しい寒さを表わします。
小寒や石段下りて小笹原
波多野爽波
小寒の闇ををさめし眼閉づ
深谷雄大
小寒や枯草に舞ふうすほこり
長谷川春草