暦の吉凶 九星
九星って何?
九星とは、人間の運勢や吉凶の判断に用いられる9つの星です。
しかし、二十八宿や十二直と違い、実際の天体ではありません。
九星は古代中国の神話、河図(かと)と洛書(らくしょ)から始まり、のちに易の八卦に配当されました。
唐の時代の末に成立したと考えられています。
しかし、九星の占術は香港や台湾の現行暦にも記載されていない、日本独自のものです。
九星が暦に記載された歴史は新しく、明治以降に発行された運勢暦や開運暦のような暦本に「占い」として記載さています。
以来、占術家により独自の秘伝の解釈が施され、現代に至ります。
九星の占術を「気学」とも呼びます。
吉凶を見るには自分の九星を知ってから
九星は暦注の一つですが、六曜や十二直のような万人向けではなく、一人一人の吉凶を見るものです。
したがって、まずは自分の九星を知ることから始まります。
生まれ年の九星がその人の本命星(ほんめいしょう)です。
九星は立春から1年が始まる暦を用いているため、1月1日から節分の間に生まれた人の本命星は、前年のものになります。
- 一白水星(いっぱく すいせい)生まれ
- 大正7年
- 昭和2年、11年、20年、29年、38年、47年、56年
- 平成2年、11年、20年、29年
- 二黒土星(じこく どせい)生まれ
- 大正6年
- 大正15年・昭和元年、10年、19年、28年、37年、46年、55年
- 平成元年、10年、19年、28年
- 三碧木星(さんぺき もくせい)生まれ
- 大正5年、14年
- 昭和9年、18年、27年、36年、45年、54年、63年
- 平成9年、18年、27年
- 四緑木星(しろく もくせい)生まれ
- 大正4年、13年
- 昭和8年、17年、26年、35年、44年、53年、62年
- 平成8年、17年、26年
- 五黄土星(ごおう どせい)生まれ
- 大正12年
- 昭和7年、16年、25年、34年、43年、52年、61年
- 平成7年、16年、25年
- 令和4年
- 六白金星(ろっぱく きんせい)生まれ
- 大正11年
- 昭和6年、15年、24年、33年、42年、51年、60年
- 平成6年、15年、24年
- 令和3年
- 七赤金星(しちせき きんせい)生まれ
- 大正10年
- 昭和5年、14年、23年、32年、41年、50年、59年
- 平成5年、14年、23年
- 令和2年
- 八白土星(はっぱく どせい)生まれ
- 大正9年
- 昭和4年、13年、22年、31年、40年、49年、58年
- 平成4年、13年、22年
- 平成31年・令和元年
- 九紫火星(きゅうし かせい)生まれ
- 大正8年
- 昭和3年、12年、21年、30年、39年、48年、57年
- 平成3年、12年、21年、30年
方位除け
自分の本命星が八角形の「方位吉凶図」の中央に入った年を、「八方塞がり」といいます。
また、南に入った年を「五黄殺」、北に入った年を「暗剣殺」といいます。
北東は「表鬼門」、南西は「裏鬼門」で、これらもまた良くない年とされます。
このそれぞれ忌むべき方位に自分の本命星が入ると、神社や寺院で厄払いの祈祷を受ける風習があります。