立春(りっしゅん)
立春とは
二十四節気のうちの一つ。
新暦2月4日頃(節分の翌日)で、旧暦正月(寅の月)の正節です。
太陽が黄経315度の点を通過する時を指します。
旧暦では、この日が1年の始まりの日とされました。
ところが、旧暦でも月で区切る暦(満月を十五日とする)では、まだ年が明けていないのに立春が来ることがあります。
これを「年内立春」といいます。
年が明けてから立春が来たら「新年立春」といいます。
令和3年(2021年)の立春は旧十二月二十一日なので、「年内立春」です。
令和4年(2022年)の立春は旧一月四日なので「新年立春」です。
令和5年(2023年)の立春も旧一月十四日なので、「新年立春」です。
中国の五経の一つ『礼記』月令には、この日に天子は群臣を率いて東郊に赴いて春を迎え、農業開始の日として祝ったとあります。
民間では春餅・生菜を食べて祝い、女性は美しい髪飾りをつけました。
この頃から気温が上昇に向かい、木々が芽吹き始めます。
立春の早朝、禅寺では入り口に「立春大吉」と書いた紙を貼ります。
俳句の季語で「寒明け」は立春のことをさします。
また、立春は雑節の基準日で、八十八夜、二百十日、二百二十日を起算する元になります。
令和3年(2021年)の立春は2月3日です!
二十四節気は国立天文台が何月何日になるか計算し、毎年2月に「暦要項」として翌年分を官報で発表しています。
令和3年(2021年)の節分が明治30年(1897年)以来124年ぶりに2月2日になると、大きなニュースになっています。
節分がずれる話は当サイト内の記事「節分」で説明しています。よろしければ合わせてお読みください。
二十四節気の立春が例年の2月4日から2月3日にずれるので、その前日の節分もずれます。
本来ならば立春から数える八十八夜、二百十日、二百二十日も1日前にずれるのですが、今年はうるう年だった去年よりも1日少ないため、変更はありません。
八十八夜は5月1日、二百十日は8月31日、二百二十日は9月10日です。
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