出産のお祝い
出産祝い、いつ贈ればいいの?
産後3週間から1ヶ月以内に贈ります。
病院へお祝いに駆けつけるのは家族以外の人は避け、退院を待ってからにします。
もしもすぐにお祝いをしたい場合は、祝電や手紙などにします。
お祝いに行くときは、前もって連絡をして、お母さんと赤ちゃんの都合の良い日にします。
自分の子どもは連れて行かず、短時間で引き上げます。
母子ともにまだ落ち着いていないので、百貨店などから送るのが無難です。
後から知ったんだけど、お祝いをどうすればいいの?
お祝いを1ヶ月以内に贈るとするのは、先方は生後1ヶ月くらいで行なうお宮参りの時期に、内祝としてお返しの用意をするからです。
遅くなった場合、お詫びの言葉とともにお祝いを贈ればだいじょうぶです。
表書きは「祝御成長」にするとよいでしょう。
何を贈ればいいの?
親しい間柄ならば、欲しいものを尋ねて贈ると確実です。
欧米には「ベビーシャワー」といい、すぐに使うものを買いそろえて詰め合わせたプレゼントがあります。
また、欧米に「銀のスプーンを咥えて生まれた子どもは幸せになる」との言い伝えがあり、銀のスプーンや食器を贈る習慣もあります。
(銀のスプーンはお食い初めのお祝いに贈られたりもします。)
一般的には、ベビー服やベビー用品、おもちゃ、絵本、フォトフレームなどが人気です。
すぐに使うものでなく、1歳くらいになってから使えるものでもよいでしょう。
場所をとるようなものは避けます。
ちょっと趣向を変えて、出産を頑張ったお母さんへのプレゼントや、夫婦の好きな食べものなどを贈るのも喜ばれます。
上の写真は、今人気の「おむつケーキ」です。
赤ちゃんのおもちゃとタオルと紙おむつを、ケーキのようにデコレーションしたものです。
2人目、3人目のときは?
2人目、3人目であっても、1人目のときと同じようにお祝いするのがマナーです。
しかし、ベビー用品など1人目のものを使う場合もあるので、商品券にしておくと無難です。
お祝いの品物や金額が1人目のときよりも控えめになっても、失礼にはあたりません。
お祝いを贈るとき、お兄さんやお姉さんにもちょっとしたプレゼントを添えると、とても喜ばれるでしょう。
双子のときは、同じものを二揃え贈るのが原則です。
現金の場合は2倍の額を。
出産祝いの包み
- 祝儀袋
- 水引 紅白の蝶結び
- 熨斗 あり
- 表書き 「祝御出産」「御出産御祝」「祝御誕生」など
- 金額 兄弟姉妹は1~5万円、親戚は1~3万円、友人・知人は5000円~1万円、同僚・近所の人は3000円~5000円
出産しました。病院へのお礼は?
病院へのお礼は、個人的な謝礼を受け取らない病院の場合は不要です。
無理矢理押しつけるような形になってしまうと、かえって気まずいものです。
そのような規則のない病院や産院、自宅出産で助産師さんにお世話になった場合は、心付けをさしあげても差し支えありません。
渡すタイミングは退院のときに。
助産師さんの場合は、お七夜のときでもいいです。
- 祝儀袋、熨斗紙
- 水引 紅白の蝶結び
- 熨斗 あり
- 表書き 「御礼」
主治医へは5000円~1万円程度の商品券。
看護師さんへは3000円~5000円程度の、ナースステーションで分けられるような菓子折りを贈ります。
出産をいつ知らせるの?
双方の両親や兄弟、ごく近い親族へは生まれてすぐに連絡します。
母子の健康状態も忘れずに。
仕事関係は、お父さんが休んで付き添っている場合は早めに。
お母さんの仕事関係や、友人・知人へは退院してからでもかまいません。
遠い付き合いの人へは、年賀状などの季節の便りのさいに付け加えるくらいでよいです。
出産祝いのお返しはどうするの?
出産祝いだけでなく、帯祝い、お七夜、お食い初め、お宮参りなどでお祝いを下さった方へのお返しは、すべて「内祝」とします。
内祝を贈る時期は、産後1ヶ月くらいのお宮参りまでです。
- 祝儀袋、熨斗紙
- 水引 紅白の蝶結び
- 熨斗 あり
- 表書き 「内祝」「出産内祝」など
名入れは赤ちゃんの名前を書きます。難しい名前の場合は振り仮名を付けてください。
短冊型の命名カードを添える場合、名入れは姓のみ。
品物の金額の目安は、いただいた額の2分の1から3分の1です。
昔は、内祝の品はかつお節・砂糖・紅白の餅・赤飯などが定番でした。
今はタオルなどのいくつあっても困らないものや、カタログギフトにすることが多くなっています。
ただし、地域によって風習が異なります。