山の日
8月11日。
「国民の祝日に関する法律」(昭和23年法律第178号)にて「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。」日と定められています。
平成26年(2014年)5月30日に「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」(平成26年法律第43号)が公布されて「山の日」が設けられ、平成28年(2016年)1月1日から施行されました。
2021年の山の日は8月8日です
令和2年(2020年)11月27日の閣議決定により、令和3年(2021年)の山の日は東京オリンピックの閉会式の当日の8月8日(日)に移動しました。
本来の8月11日(水)は平日です。
日曜日が祝日になったため、「国民の祝日に関する法律」(昭和23年法律第178号)第3条第2項の規定により、翌日の9日月曜日は休日となります。
東京オリンピック(TOKYO2020)は令和3年(2021年)7月23日(金・祝)に開会式、8月8日(日・祝)に閉会式が行なわれる予定です。
東京パラリンピックの開会式は令和3年(2021年)8月24日(火)、閉会式は9月5日(日)に予定されています。
「山の日」はもともと6月になるはずでした
国際山岳年の平成14年(2002年)、7月に静岡県富士宮市で開催された「富士山エコ・フォーラム」において、富士山の恵みを感謝し自然を保護するため「山の日」の制定が提案されました。
平成21年(2009年)に日本山岳会により「山の日」制定プロジェクトが発足しました。
「山の日」実現のため「山の恵みに感謝し、自然を守り育て、次世代へと繋いでいく」ことをスローガンとして、平成22年(2010年)に日本の山岳5団体が結束し「『山の日』制定協議会」が発足しました。
ここで、夏山シーズン前であり、祝日のない6月の第1日曜日とすることに決定しました。
しかし、平成25年(2013年)に超党派の国会議員により設立された「『山の日』制定議員連盟」は、お盆休みにつながる8月11日を「山の日」とするとしました。
「山の日」制定協議会もこれに賛同し、翌年に「山の日」が制定されました。
毎年8月11日には、全国山の日協議会主催で「山の日」記念全国大会が開催されています。
登山がブーム。でも気をつけて!
ユネスコの世界遺産登録により、富士登山ブームが起きています。
富士登山道は7月上旬から9月中旬まで開通しています。
このうち、ベストシーズンは7月の梅雨明け以降です。
盆や週末は大混雑でなかなか前へ進めず、平日なら比較的空いているそうです。
健康ブームのなか、富士山以外へも中高年向けの登山ツアーが多く催されています。
しかし、山岳遭難事故も相次いでいます。
40歳以上の中高年登山者と、技術・知識を持たず装備も十分でない自己流の登山者の事故が年々増加しています。
長野県山岳遭難防止対策協会(長野県遭対協)は、長野県の山岳地域で実際に発生した遭難事例と安全登山のための情報提供として、島崎三歩の「山岳通信」を配信しています。