啓蟄(けいちつ)
二十四節気のうちの一つ。
新暦3月6日頃で、旧暦二月(卯の月)の正節です。
太陽が黄経345度の点を通過する時を指します。
冬眠していた虫(蟄虫)が、暖かな陽気になるにともなって穴から這い出てくるという意味です。
この日に、城や庭園では松の木の幹に巻かれた菰を取り除く「こもはずし」が行なわれます。
冬の間、藁で編んだこもに松の害虫を誘い込み、はずして燃やします。
またこの頃に鳴る雷を「虫出しの雷」ともいいます。
啓蟄の蟇庭隅を重くせり
石野冬青
啓蟄や在所の畑の土竜塚
杉山青風
啓蟄や顔の出でくる地下の駅
山口昭義